1面 No.55 2025年6月20日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜能登を守り、能登の明日を作る人たちとの出会い〜 4ヶ月ぶりの被災地支援となりました。更地が増え、公費解体が進んではいますが、「また活気あふれる能登になってほしい」と支援でお会いした方の言葉が現す『本当の復興』、その1日でも早い実現を願わずにはいられません。   通院支援で訪れた穴水総合病院では、点滴をしながら働いておられる看護師をお見受けしました。「児童ホームあだぷと」に通う児童のお母さんも同じ穴水総合病院で働いておられるとのことで、事業所や病院など、地域で働き、暮らす1人1人の支え合い、踏ん張りが「能登の明日」をつくっているのだと感じます。今回出会った人たちとの思い出を大切に、能登へ心を寄せ続けます! (滋賀・きぬがさ福祉会 淡路陽介)  輪島のオリゾンテというイタリア料理店のシェフとは20年来の友人です。震災後真っ暗な街に灯りをという思いで営業を続け、自分のことより街のためにと1年間走り続けていました。ピザも街の人に食べてもらいたくて安く設定。そんな矢先の豪雨で辛い思いをしました。お店と住居は解体が決まっていて仮設店舗での営業を予定しています。家族が避難先から戻り「やっぱり家族と一緒がいいですね」と笑顔でした。どこで暮らすのかと同時に誰と暮らすのか、ということを考えさせられるひと言でした。これからも「誰と」という問いは持ち続けたいと思います。能登支援でいろいろな立場で街や人を支えている人たちと出会いました。自分だったらどうするか、自分に問いかけながら一緒に歩いて行けたらいいなと思いました。       (神奈川・第三シャロームの家 塩谷祥策) 写真 1枚目 通れるようになった能登島ツインブリッジ 2枚目 オリゾンテのお店の前で 〜障害のある人のSOS・相談お待ちしています!〜 被災した障害のあるみなさんの相談に、対応できるように、がんばります! JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★避難所などからの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談  協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 3回目の能登支援、今回は外出や通院の支援を中心に入らせて頂きました。JDFの支援に繋がった経緯はそれぞれですが、共通しているのが「車の運転ができない(できなくなった)」ことです。そこに、災害が重なりバスなどの公共交通機関の減便もあり、最低限の定期通院すらままならない現状を痛感しました。「車が運転できたときはいろんなところに行ったのよ」と思い出話をされた後に、ため息をついていたHさん…少しずつでも日常生活に楽しいことが増えていくことを願っています。 これからも少しずつですが能登のお手伝いができたらと思います。    (長野・アルプス福祉会 関浩一) 初日の視察では、崩れた崖、斜めになった電信柱、崩壊した建築物、更地となった土地などを観て、復興までほど遠い現状だと思いました。やなぎだハウスでの支援では、利用者の中には自宅が住めなくなり仮設住宅に住むなど、気持ちが折れてしまうような状況の中、皆さん復旧した作業所で明るく普通に仕事をしておられました。笑い声のする職場に、たくましさと生きるとは?の意味を逆に教えられた思いです。また会いに来ます  (愛知・ゆたか福祉会 手嶋利浩) 視察で道路の崩落や土砂崩れなどなまなましい震災後の様子を目の前にし、大自然の恐ろしさに胸が震えました。震災から1年半たってようやく重機が入っていけるようになった、前に来たときはここには穴が空いていた、そんなお話を複数回支援に入られているスタッフから伺い、今よりもっと悲惨な光景が広がっていたのかと想像しました。加えて事業所の職員の方のお話で当時のイメージの解像度が上がると、遠い世界の話に感じていたことが、急に自分ごとのように感じられました。 被災された方の心痛を察し、もっと早くに支援に参加していたらと、思い立ってすぐ行動に移せる自分でありたかったと悔しく思います。必ず乗り越えられると信じて、これからの能登に期待したいです。 日常に戻っても遠くから能登に思いを寄せ続けます!また来ます! (愛知・ゆたか福祉会 牛田万里絵) 写真 1枚目 雑巾を縫う一互一笑の利用者さん 2枚目 統合され、使われなくなった小学校の敷地に建つ仮設住宅 < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com