1面 No.48 2025年5月3日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜障害のある人が、災害支援をしやすい仕組みを〜 聴覚障害のある私が初めて能登半島災害支援に参加し、障害者の社会参画として被災地支援の意義を強く感じています。初日の打ち合わせは要約筆記の情報保障があり、不安はすぐに解消されました。48クールの仲間は、難聴者のコミュニケーション方法を自然に理解し、温かい配慮をしてくれます。互いを尊重し合う姿勢は、きっとそれぞれの支援の場に生かされるものと信じています。障害のある人が災害支援をしやすい仕組みを整えることが重要だと感じます。私の支援拠点は輪島市の多機能型ライフサポート「一互一笑」、昼食準備や生活支援を通して、多くの素晴らしい出会いがあり、この貴重な時間を毎日感謝しながら過ごしました。 南由美子(東京・全難聴) 写真「厨房でのお昼ごはんづくりに参加した南由美子支援スタッフ」 3日間の支援活動を通し、いろいろな方々とのネットワークを結ぶことができ有意義な活動でした。一方、様々なニーズを持つ方々への理解を深めることの重要性を改めて認識いたしました。特に、(聴覚に)障害のある方とのコミュニケーションにおいては、時間的な制約もあり、十分な情報交換ができなかったことへの課題を感じています。現在、インフラ整備が急務である能登において、マンパワーによる支援は不可欠です。その上で、よりきめ細やかな支援を実現するためには、当事者の方々が抱える潜在的なニーズを把握する仕組みづくりが、今後の重要な鍵になると感じました。 宮本忠司(東京・全難聴) 写真「聴覚に障害のある外国の人への配慮」 〜障害のある人からのSOS相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 写真 田中センター長の写真 ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★避難所などからの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談  協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 〜自分たちに何ができるのか?〜 発災直後から、自分たちに何ができるのか?職場でも話し合い考え合い活動をしてきました。そして、今回48クールに参加しました。印象に残った事が2つあります。1つ目は、公費解体の片付け支援です。山間のどかな地域で暮らされて来たことが伝わるお宅でした。いろいろなものが溢れていましたが、本人がいない環境の中での処分については、同じクールのメンバーと話し合い手元に届けてほしい思いを伝え支援しました。2つ目は、仮設住宅に暮らすお宅訪問です。生活状況や困り事や考えている事等が聞き取れ、包括支援センターへ報告した事で検討される内容もありました。ケアマネさんは、本人と話をする時間が取れていなかったと気にされていましたが、代役でも聞き取りが出来てよかったです。今回の支援は、特別な支援ではなく、日々行っている仕事や生活につながる事だと感じました。今後にもつなげていきたいと思います。 南美由紀(福井・ハスの実の家) 普段はJDF事務局で支援活動全体の調整業務を行っているが、今回は初めて支援スタッフとして1週間の活動に参加した。これまで日報でしか存じ上げなかった障害のある方の通院支援も担当した。JDFの支援がなくなると移動手段がなく厳しいこと、今後とも地域で暮らしたいが、そうもいかない事情があり、老人ホームの入所手続きを行っていることなどを話してくださり、お一人お一人の暮らしをどう支えていけるのかについて、改めて考えさせられた。また、お会いした事業所や行政の担当者の皆さんも、JDFの支援の継続を望まれている。市街地の復興は進んでいるようにも見えるが、奥能登ではまだ被災したままの町並みも多く残されている。どのように今後の活動を進め、それを地元の資源に引き継いでいけるかを、考えていかなければならない。 原田潔(東京・日本障害者リハビリテーション協会) 地震発生から時間が経ってなお大変な思いを強いられている当事者の皆さまや支援者の方々にとって何か少しでもお力になることがあればと思い参加しました。振り返ると、どれだけのことができたか心細いところですが、貢献度がゼロではなかったと信じ、それでよしとしたいと思います。同じ思いで全国から馳せ参じた今回の、そして今までとこれからのチームへの連帯の気持ちと、なにより自らも被災しながら強い覚悟を持って障害福祉の現場を守っておられる現地の支援者の皆さんへの敬意。同じ覚悟が果たして自分にあるのかを問いながら自分の現場に戻ります。 甘糟直行(神奈川・NPO法人動ホームしもごう) 写真「JDF能登半島地震支援センターの活動援助をして頂いている「ヤマト福祉財団」の井上常務理事、渡辺シニアマネージャー、原広報担当者が取材訪問していただき、被災地視察、障害のある人の状況についてお話しさせていただきました。ありがとうございます!」 写真「奥能登の春を彩る花、のとキリシマツツジが満開です。このきれいに咲いた花が、被災地の痛みを和らげて欲しい。」 < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com