1面 No.46 2025年4月19日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜誰ひとり、取り残さないために、つながります〜 まさに花盛り。46クール(4/13-4/19)の能登は桜が見ごろを迎えました。移動中もあちこちで、見事な咲きぶりに目を奪われます。地震と豪雨の爪痕に自然の猛威を思い知らされながら、一方では、季節のうつろいに自然が与えてくれる癒しを感じました。 今週も、障害のある人から、公費解体前に家を片付けて欲しいという依頼が新しく入りました。また、深刻な人手不足に苦しむ事業所から、送迎だけでも手伝ってもらえると助かるのですが・・・と悲痛な声も届いています。 見事な桜に一息つきながら、厳しい現実は続きます。 写真 キャプション 能登鹿島駅の桜も満開です。 春の能登、咲き乱れる桜が、震災から15ヶ月経った今も復興の遅れを静かに見守っている。街には仮設住宅が並び、公費解体を待つ住宅や更地も多い。瓦礫は減っても人の姿はまばらで、仕事がなければ若年層は流出し、人手不足が更に復興を遅らせるという悪循環を垣間見た。支援に入らせて頂いた事業所の運営する、地域の安らぎの場だったカフェは休業を余儀なくされ、失われた日常の重みを感じさせられた。それでもみな一様にひたむきに今を生きており、我々の活動、小さな支えが、誰かの日常を少しだけ軽くし、その積み重ねが能登の再生に繋がっていると信じている。(福岡 かしはらホーム 和田大輝) 写真 キャプション 支援に入った事業所から一望する市街地の様子は、震災前の穏やかな日常を思わせます。 〜障害のある人の相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 写真 田中センター長の写真 ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★避難所などからの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談  協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 写真 キャプション 障害のある人が住む仮設住宅から見える、息をのむような海の景色。 送迎のお手伝いをさせていただいた利用者さんが、海のそばにある仮設住宅から見える景色を説明してくださいました。遠くの方に立山連峰が見えることや、日の出がきれいなことを教えてくれました。能登を愛する気持ちが伝わってきました。とてもきれいな景色で私も圧倒されました。被災された方が避難のために住み慣れた土地を離れることがどれだけ辛いことだろうと、胸が痛みました。皆さん親切で昼食をごちそうになったり、手をにぎって感謝を伝えてくださったりしました。私もあらためて、どんなときも人とつながることは、かけがえのない大切なことだと感じました。皆さんありがとうございました。(兵庫 ぐりぃと 水島良岳) 「この子が一日でも長く生きてほしい、それまでは・・・」障害のある息子を大型のストレッチャーに乗せ、福利車両で定期入院の病院に向かう車中、はじめて出会ったスタッフにお母さんの話は留まることなく続いた。30才で障害を負ったこと、ご家族や親せきのこと、2年期限の仮設住宅終了後の住居のこと等々、話は入院手続きを終えた待合室まで続いた。全介助の子どもの生活を78才になるお母さんが一人で支えている。顔なじみの少ない仮設住宅で、心おきなく話せる時間は多くなく、この通院の行き帰りの時間が大切になっているのだろうと推察した。話は帰り道に「8番ラーメン」でご一緒した昼食まで途切れなかった。支援はこれからも続く。(京都 亀岡福祉会 西村直) 写真 キャプション 公費解体中という看板をたくさん見かけるようになりましたが・・・ 写真 キャプション 障害のある利用者さんとコーヒーの配達中 10月下旬以来の参加です。公費解体の看板を多く見かけて、確実に復興に向けて動き出していると感じました。一方で奥能登に向かうにつれて、半年前と同じ光景が、そこにはありました。なんだかマイノリティが虐げられている社会に重なって見えました。地理的な問題かもしれませんが、大きな市も小さな町も、人が理不尽なことで、自分の力ではどうにもならない状況に置かれ困っていることには変わりないのです。被災したことは個人の責任ではありません。障害を持ったことも同じことですが、社会全体で支えることが当たり前になるように願っております。(東京 のびのび福祉会 保田雄司) < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com