1面 No.19 2024年9月28日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜誰ひとり、取り残さないために、つながります〜 第19クール(9/23-9/28)は、能登豪雨直後でした。元旦の地震から間もなく9カ月、時間とともに少しずつ新しい日常がのぞきつつあった矢先の、何とも理不尽なこの豪雨。「なんでまた奥能登なのか」との思いが募るとともに、被災した皆さんの気持ちを思うと言葉もありません。見た事もない土砂崩れの現場や直後から急ピッチの復旧作業などを目の当たりにしながら、スタッフの皆さんは懸命に障害のある人に寄り添いました。<写真><キャプション>第19クールのメンバー 折れそうな心に寄り添いたい あすなろふたばぱいんの会の支援活動に参加しました。元日に大地震が起こり、「ここまで踏ん張ってきた!さあここから!」という時に、豪雨による水害や土砂災害が続きました。輪島市内に行くと、皆さん心が折れかけているはずなのに、そんな時間も惜しむかのように、浸水した部屋やお店の掃除をしている姿が多く見られました。 利用者さんと作業をしながら、「立て続けの災害で心が折れそうだけど、災害がなかったら出会うことのない人たちとこうやってお話できるのは嬉しいね。」という心温まるお話をしてくださりました。本来ならお手伝いをする側の私が、元気をもらってしまう側になってしまいました。今私にできることは限られていて本当に些細なことだと思いますが、折れそうな心に少しでも寄り添うことができれば良いなと思います。(大阪府豊中市 きらら福祉会 大塚結) <写真><キャプション>輪島市内、水害で橋に押し寄せた流木の様子 <写真><キャプション>被害が甚大だった輪島市町野地区、土砂が家も道路も飲み込みました 〜障害のある人のSOS・相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★避難所などからの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談  協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 まさに「被災直後」の惨状を体感して 支援に入る直前に、能登は記録的な大雨に見舞われ、大規模な土砂崩れが起きていました。特に輪島市町野町では、水害の影響が色濃く、24日(火)の視察では、川の氾濫と土砂崩れにより家屋や道路がめちゃくちゃでした。なんとか車両が通ることができるまでになっていましたが、断水が発生しており、仮設住宅に住む方々が多く、自衛隊が給水しても足りない状況でした。豪雨によって、近隣のスーパーも営業できない状況でした。週4回来ている移動スーパーも今週は来られていないようで、最低限の生活すらも危ぶまれるこの状況は、まさに「被災直後」でした。元旦のあの日から半年以上経ち、復興もこれからという時に2回目の被災です。本クール以降に支援に入る支援者は、被災地の方々へ、より思いを寄せてあげてください。(埼玉県さいたま市 鴻沼福祉会 `島智大) おしゃべりの合間の涙にみた、心のうち 七尾市内の被災した障害のあるAさんが入浴に行くための移動支援などをしました。道中、地震前の街のことやご家族のことなど、いろいろな話をされているのに、時折涙するAさんに返答につまることが何度もありました。入浴のあとは、被災した自宅の片づけや買物等のお手伝いをしました。 9月26日(木)には、AARジャパンが七尾市で開催した仮設住宅でのサロン活動「やわやわカフェ」の準備などを手伝いました。仮設住宅の住民や、七尾市内の障害のある人の働く場であるゆうの丘の利用者、職員が参加し、和気あいあいとした時間でした。また支援終了になった人を訪ねてみて、うまくいっている人や、そうでない人などさまざまお会いし、支援の難しさや終了の難しさなども痛感しました。(群馬県前橋市 群馬医療福祉大学 貝淵正人) 活動は終わっても能登を思いつづけて あすなろふたばぱいんの会と一互一笑という二つの事業所の支援に入りました。地震の支援が目的でしたが、直前に能登豪雨が起きたため、活動予定も若干変更になり、支援物資の運搬や床上浸水の泥かきなどの作業をしました。 輪島市と珠洲市では、地震で地盤が緩んだあとの水害で道が寸断されるなど大変な中での活動になりました。利用者、職員の皆さんが口々に「ようやく地震の気持ちが落ち着いたと思ったのに豪雨で更に滅入った」と話しており、心が痛むばかりでした。一週間という短期間の活動でしたが、地元に戻ってからも能登を支援していきたいと思います。(宮城県仙台市 仙台市障害者福祉協会 佐藤一樹) <写真><キャプション>輪島市町野町の仮設住宅で掃除を手伝いました。豪雨で断水と停電になり、食料の調達も不安です。 表に見えにくい弱者に思いを寄せて 片付けや移動の支援に参加しました。直前の週末に豪雨があり、未曽有の水害の中で被災地に入るという体験をしました。迅速に対応する自衛隊や、炊き出しをしている団体の活動にも触れながら、障害のある方の仮設住宅内の掃除などをしました。微力ながら少しは力になれたのかと思いつつ、断水で食料調達もままならない中、もっと何かできる事があったのではないかと後になって思います。 豪雨に見舞われた輪島市から通院のための移動支援で金沢近辺へ向かいながら、都市に近づくにつれ豪雨の痕跡が小さくなる様子を生々と感じました。私も地元に戻ったとき「対岸の火事」という感情にならないよう、表に見えにくい弱者にも思いを寄せていけるよう考えていこうと思います。(神奈川県川崎市 はぐるま共同作業所 江原隆道) < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com