No.18 2024年9月21日 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース やわやわと 「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」 発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜誰ひとり、取り残さないために、つながります〜 「見慣れた景色が一変して・・・」 七尾市出身の支援スタッフより 私の生まれ育った石川県能登。 1月1日午後4時すぎ、私はグループホームの勤務に入っていました。突然「速報メール」がけたたましく鳴り、テレビ画面は「緊急速報」を映しました。「まさか」「だいじょうぶか」と思い、高齢の両親に連絡取りました。母親の動転する声が今でも忘れません。 今回「能登のため、微力ながら役に立ちたい。」「明日は我が身かもしれない。」危機意識を持ち参加しました。視察では見覚えある和倉温泉が、道路が歪み、外壁だけでなく内壁までもが剥がれ落ち、いつもの賑わいがありません。夜になると一層その景色が一変しました。また、輪島朝市の惨劇、7階建ての倒壊ビル。珠洲市のほとんど立っている家がない壊滅的な状況。記憶にある大切な故郷は、想像を超える景色が広がっていました。応急危険度判定「赤紙」が日に焼け「白色」に変色するまで復旧が進まない状況も目の当たりにしました。 そこには、新年を迎え家族で祝うおだやかな生活がありました。瞬時に奪われた日常から、過酷な避難生活を今もなお続けておられるみなさん。過酷な状況の中、報道や人づてにと支援に繋がり、支援活動が繋がっていることも実感しました。 今回、支援に入らせていただいた高齢女性は過酷な避難生活の中でも、互いに助け合って生活を送られたこと、相手を思いやる素朴で温かいお人柄。私たちスタッフも温かく迎え入れてくださいました。「能登はやさしや土までも」を自然と体現される方。私もその遺伝子に恥じぬよう、今後もできる支援を行っていきたいと思いました。(愛知 木村) 〜障害のある人の SOS・相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談 ★避難所などからの引っ越し支援 JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 〜現場支援と個別支援のとりくみから〜 私は七尾市の「ゆうの丘」での事業所支援を行いました。複数の利用者さんが自動車で通われていたことにとても驚きました。一人の方は他の利用者さんの困りごとをスタッフに伝えている姿にその方の力を感じました。 選択したりお勧めして午前と午後で作業内容を変える余地がある事に利用者主体の事業に感心しました。作業種も下請け・行政業務委託・菓子作り等多数業種を提供していることに感銘を受けました。私自身は、箱折り作業をさせていただきながら折りが甘い・折が逆等不良品を多く出してしまい多大な迷惑を与えてしまってと思って施設長さんから「見守りしている事が大切」との言葉を頂き少し安堵しました。(東京 植木) きれいな海から視線を移すと震災から 9か月が経っているにもかかわらず壊滅してしまったままの街並みがあり、表現しようのない感情がわきあがりました。既にニュースでも取り上げられることが減っていますが、まだまだ支援の手が必要なことは明らかでした。被災の復興状況に寄らずそこには生活が続いているわけですし、現地の支援機関や社会資源は担う人も含め圧倒的に不足しているようで、いずれの将来に向けた支援と考えていく必要があるのでしょうが、とにかく今は、「今の生活」を支え維持する力が必要であることを実感しました。(滋賀 藤宮) あすなろふたばぱいんさんの支援に入らせてもらいました。新しい職員さんが頑張って施設の運営をやっており、安全に1日を終える事が最大の課題になっていることを感じました。実践の中で、職員さんが困っていることを共有し、仲間への働きかけ等、話せることができたらと思いましたが、3日間だけの支援では、難しいことだとも感じました。 仲間は、日々のペースをしっかりこなし作業だけでなく、生活も同じように過ごす姿に少しビックリしましたが、仲間の力は偉大だと感じさせてもらいました。1日目より、2日目と仲間の距離が縮まっていく感触を感じ実践することの楽しさも改めて感じさせてもらいました。(大阪 杉村) あすなろふたばぱいんの会に支援に入りました。震災から9ヶ月経っておりましたが、事業所内も所々ガラスが割れて補強されていました。利用者さんの送り迎え・珈琲の配達・お弁当の受け取りや利用者さんとともに内職をしながら、色んなお話をして楽しいひとときを過ごすことができました。利用者さんによって、毎朝5時半に起きてまだ開所していない事業所に車で8時過ぎに通所していることや、お弁当屋へ引き取りに行った際、娘が通っていてお世話になっておりますと感謝されたとき、あすなろふたばぱいんの会が大切な居場所になっているんだと思いました。能登支援でたくさんの人と交流する機会をいただき、“人と人がつながる大切さ”や震災の怖さ・大変さを肌身で感じることができました。(大阪 清) < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com