1面 能登半島地震・障害のある人たちの支援活動ニュース No.16号 2024年9月7日版 やわやわと(「やわやわと」は能登の言葉で「ゆっくり・急がず」)  発行:日本障害フォーラム(JDF) 能登半島地震支援センター TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com 〜地域とつながり、ひろげ、深めていきます〜 第16クール(9月1日〜9月7日)は台風の影響で、支援スタッフは2日遅れの9月3日に集合しました。実際に支援活動を行ったのは水曜日・木曜日・金曜日の3日間でした。少し涼しくなり、能登半島も稲穂が実り秋らしい景色が広がっています。要望のあった個人宅の片付けや探し物、事業所の支援活動、送迎代行など行いました。 (写真)秋の空の下夕暮れ、和倉温泉港のひび割れた道路を歩く4人の支援スタッフ ご兄弟が住まわれている家で、片づけと探し物の支援も行いました。自宅内部は震災当時のままで家具や物が散乱していました。お二人とも体を動かすのが不自由であったので、当時この状況で家から出るだけでも相当の苦労があったのだろうと思います。幸い探し物はすぐに見つかりました。自宅は取り壊すことになっており、ゴミを分別して外に出して欲しいとのことでしたが、お二人とも体が不自由なため、家の片付けをどうすれば良いか悩んでいたそうです。自助だけではどうしようもない方々の支援をどうすればいいのか。自分だけでは片付けができない方は見捨てられた気持ちになり、社会復帰が遅れ社会から孤立してしまうのではないかと思いました。(熊本県 山田誠) (写真)晴れた青空の下、軽トラックで片づけた荷物を運び出す。暑くて支援スタッフが水を飲んでいる。 〜障害のある人のSOS・相談お待ちしています!〜 被災した障害のある、みなさんの相談に、対応できるように、がんばります! JDF能登半島地震支援センター センター長 田中弘幸 ★食料品・生活用品の相談 ★病院への移動支援や付き添い ★傾聴などの精神的支援 ★室内の片づけ ★避難所などからの引っ越し支援 ★家屋修理や生活費の相談 ★福祉制度に関する相談  協力団体との連携により、とりくんでいます https://drive.google.com/file/d/1GUZABc0ITWIK_kzM305m8opTvAojfRW9/view?usp=sharing 2面 市内在住の精神障がいの方の家の片付けを行いました。とても明るい方で、片付けが一段落した後は一緒に写真も撮ってくださいました。本日が支援の最終日でしたが、支援の全日程、4名のご自宅の片付けのお手伝いをさせていただきました。みなさんとても明るくて、こちらが元気をもらいました。普段は利用者の方と関わる業務ではないため(事務経理)、上手く対応できるか不安の中現地入りしましたが、そんな心配は不要でした。今回現場支援というよりも、他の事業所がどんなことに取り組んでいるのか、自身の事業所とどのようなことが違うのか、聞いてみると同じような悩みを抱えながら日々仕事に励んでいることがわかり、少し安堵しました。(東京都 松木千香) (写真)お部屋の中、片づけられたものがゴミ箱に入れられている。中身はペットボトルや空き缶などで、沢山積まれている。また、他の処分するものが積まれている。 あすなろふたばぱいんの会へ支援活動に行きました。台風の影響で3日間の支援活動になり、とても短くあっという間に時間が過ぎ、もっと時間があればいいのにと思いながらの活動でした。箸箱の折り作業を進めている中、利用者さんや職員さんに熊本から来ている事を伝えると、熊本地震の話題になり、いたわりの言葉を掛けてくださいました。ありがたいという思いと、他にどんなことが一緒にできるのだろうかという気持ちでいっぱいになりました。(熊本県 東郷かおり) (写真)事業所のスタッフに頼まれて昼食の準備を支援スタッフが行っている。カレーや親子丼、パックごはんなど被災食を使っている。味噌汁も入れてある。 震災から9ケ月がたち、やっと能登の被災地に来ることができました。被害を受けた事業所で一緒に活動していく中、少しずつ利用者さんや職員さんの話を伺うことが出来ました。今回の震災で大きな被害を受けたため、仲間がこの地を離れてしまうことになってしまったそうです。以前提供していたお昼の給食は、調理人さんが不在となり、提供できなくなってしまいました。 大きな被害を受けた珠洲市で解体業者さんから、解体作業が進まず、復興は相当遅れているという話を伺いました。復興が進まないため、今住んでいる所から出なければならず、仕事を辞めて遠く離れた場所に引越ししなくてはならないということを耳にしました。職員が不足していては、利用者さんは安心して活動していくことができません。現在続いている支援活動を継続し、利用者さんや職員さんが思っていることを聞いて、共に考えていける関係性を築きたいです。(神奈川県 横山健太郎) (写真)今クールの支援活動が終わった後の夕食の様子。猪鍋がふるまわれていた。 < 支援を支える募金の協力をお願いします > 下記銀行口座または郵便振替口座に払込をお願いします。 ○ 銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236  口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ○ 郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ホームページULRとQRコード https://blog.canpan.info/jdfshiencenter/category_5/1 【JDF能登半島地震支援センター】  〒926-0175 石川県七尾市和倉町カ18 TEL 070-3288-2303 FAX 050-3457-6915 E-mail jdfnotoshien@gmail.com