被災地支援センター
JDF能登半島地震支援センター連絡会議(第13回)
日時 2025年9月2日(火)午前11時~12時
オンライン開催
1.センターの活動報告
・8月の大雨で国道249号線が陥没する被害が出たが、迂回路が出来ているので、輪島等への支援活動には支障は出ていない。
・現在は第65クールの支援が行われおり、東京、神奈川、愛知、大分、熊本から5名の支援スタッフが活動している。全日本難聴者・中途失聴者団体連合会からの支援スタッフも参加しており、やなぎだハウスでの支援を担当しているほか、オリエンテーションの際には、LINEを活用した遠隔要約筆記を、全国要約筆記問題研究会のご協力で行っている。
・夏休みが終わり、放課後等デイサービス事業所での送迎支援は一段落したが、1人の支援スタッフが1日のうちに複数の事業所を往復して送迎や現場支援を行う活動が続いている。
・個別支援も引き続き行っているが、地域包括支援センターを通じて、新たに家屋の片付け支援依頼もあり、対応中である。
・現在JDFが行っている支援を、どのように持続可能なものとしていくか、AARやゆめ風基金ともご一緒に検討を始め、利用可能な制度や基金について情報共有を行ったり、連携可能な団体や機関の確認なども進めている。先日は、JDFが通院や買い物の移動支援を行っている方のルートで、公共交通機関を利用するとどのくらい時間がかかるか実地検証も行った。車では往復で2時間程度のところが、バスを利用すると7時間程度かかることが分かり、引き続きの支援の必要性が浮かび上がっている。各地で公共ライドシェアなども運用されており、実際に利用している障害のある方もいらっしゃるが、車いす利用者も含め、利用に困難のある方も少なくない。
2.県内各団体・関係団体からの情報など
・1月30日から、石川県能登半島地震地域コミュニティ再建事業として、視覚障害者による出張マッサージが行われている。石川県視覚障害者協会が事業を受託し、和倉温泉の被災により仕事を失った視覚障害者を、仮設住宅のサポート拠点等から県を通じて依頼を受け、派遣している。8月は延べ5回の派遣があり、今後も当初の想定より依頼が増えており、同日に2か所派遣する場合もある。
3.2026年1月、震災2年の取り組みについて(JDF地域フォーラムin石川)
・来年1月に開催する「地域フォーラム」については、次のことが話し合われた。次回連絡会議では、より具体的な案を作成し、企画を進めていく。
・日程は、1月16日(金)午後を候補とする。
・七尾市和倉を開催候補地として調整を進める。
・本連絡会議のメンバーを中心に実行委員会を組織し、この実行委員会とJDFが共催する形とする。
・プログラムは、(1)JDFメンバーによる基調講演と報告、(2)地元メンバーを中心としたパネルディスカッション等を柱に調整してはどうか。
・パネルディスカッションでは、地元障害者団体、事業所や支援者、関連NGOなどに登壇いただき、(1)今後の復興に向けた現在進行形の取り組み、(2)残された課題、(3)提言・メッセージといった内容を発言いただいてはどうか。
・奥能登の障害当事者や支援者による、オンラインの指定発言を、今回も行ってはどうか。
・和倉温泉で開催する場合、地元の障害者や事業者などの声を紹介するとよいのではないか。
・発災当時に撮影した写真のパネル展示を行ってはどうか。
・フォーラム開催で現地への負担ができるだけかからないよう配慮すべきだ。
・能登の厳しい現状は続き、関連の報道も減っていることから、フォーラム開催を通じて、現状を発信していくことは大事である。また関係者が和倉に集うことも価値があるのではないか。
4.意見交換、今後の活動予定等
・能登センター支援スタッフの報告交流会を、今後は9月11日、12月25日、3月5日に予定している。
・9月6日には、奥能登の支援者、行政関係者ら約30名が和倉温泉に集い、支援者支援のための研修会と懇親を企画している。実施にあたってはAAR Japanのご支援を受けている。
・次回連絡会議は、10月15日(水)午後2時から開催する。
(まとめ JDF事務局)
参加団体(順不同)
(石川県団体)
石川県身体障害者団体連合会
石川県視覚障害者協会
石川県聴覚障害者協会
石川県手をつなぐ育成会
きょうされん石川支部
地域支援センターポレポレ(ゆめ風ネット加賀)
(JDF構成団体等)
日本身体障害者団体連合会
日本視覚障害者団体連合
全日本ろうあ連盟
日本障害者協議会
全国手をつなぐ育成会連合会
日本障害者リハビリテーション協会
(関係団体より)
ゆめ風基金
難民を助ける会 AAR Japan
ヤマト福祉財団