被災地支援センター
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みやぎ支援センターニュース 「ゆい」No.20
日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合対策本部・みやぎ支援センター
2011年6月15日
仙台市太白区・萩の郷第二福寿苑内(5月1日より) 022-244-6965(TEL・FAX)
メール:jdf.miyagi@gmail.com
ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/JDF_shienhonbu.html
震災発生から3ヶ月が経ちました。暑い日が続き、地域の方には精神的だけでなく肉体的にも大きな負担がかかってきています。そのような中、青色のスタッフジャンバーを見て、『来てくれたね、待っていたよ』などの、心嬉しい言葉をもらう機会も増えました。私たちの活動が地域の方に認知されるとともに、笑顔が見られる機会が増えていることを実感することができます。今まで築いてきた人と人とのつながりが途切れることがないように、確実に残す、つなぐ支援ができるように最大限の努力をしていきます。
訪問累計(6月10日現在)
●JDFの訪問で1343人の障害のある方と対話●
市町村名 | 宮城県人口 | 身障手帳所持者 | 療育手帳所持者 | 精神保健福祉手帳所持者 | 被災地域の障害者数合計 | 支援センターの対話人数 | ||
宮城県全域の障害者数合計 | 沿岸部自治体の障害者数 | 4月16日時点 | 6月10日現在 | |||||
合計 | 2,346,290 | 79,262 | 14,925 | 9,705 | 103,892 | 53,511 | 116 | 1,343 |
●「清水基金」植田事務局長、来所される●
「清水基金」事務局長、植田俊一郎氏が、支援センターに来所されました。今回の来所目的は、2011年度助成金使用の目的を被災地支援中心にと考えており支援センターの情報から、活用方法を検討したいとのことでした。支援センターからは、株木センター長・西川事務局長・山本事務局長の3名が出席しました。
植田氏より今回の来所目的をお聞きし、JDF宮城支援センター3カ月間の活動内容を報告するとともに、6月初めより実施している被災事業所調査から、考えられる ニーズを元にどのような方向が考えられるか話し合われました。植田氏からも、災害という緊急性に合わせた助成事業ができるよう検討したいとお返事をいただきました。「清水基金」の内容がお知りになりたい事業所関係者の方がおられましたらJDF宮城支援センターまでご連絡ください。
(清水基金=基本財産を清水建設株とする清水建設(株)社長故清水康雄氏の遺志により設立)
写真1:(左から西川事務局長、植田事務局長、株木センター長、山本事務局長)
●若葉園、総合防災訓練に参加!!●
6月14日(火) 「JDF北部支援センター」として、施設の一部をお借りしている「社会福祉法人恵泉会若葉園」の総合避難訓練に、大野事務局長と那須野事務局次長で代表して参加しました。10時にサイレンが鳴り響き「ただいま大きな地震が起きました。」とのアナウンスが流れ、総合防災訓練がスタート。施設入口に職員が集まり、施設長へ各担当が被害状況を報告。その中で「パン工場にて火災発生。」という報告が入り、利用者を安全に避難誘導するとともに、職員全員で施設外へ避難。 避難後改めて報告があり、「避難途中に利用者1名が左ひじを損傷。」とのことで、応急部隊が迅速に処置をしていました。「若葉園」は登米市にあり沿岸部ではありませんが、3月11日の震災当日はかなり大きな揺れがあったそうで、実際に利用者が避難しています。そういう状況の中での防災訓練には、とても緊迫した空気が流れていました。指揮系統、利用者の避難誘導、応急処置など、実際の大震災を経験した中でのマニュアルが活かされていて、見習わなければならない部分がたくさんありました。そして「私たちは被災地にいるのだ。」ということを実感し、改めて身が引きしまった「若葉園」総合防災訓練でした。
写真2:(防災訓練の様子 若葉園内にて)
○6月13日…工房地球村を西川事務局長訪問・視察。
○6月14日…「清水基金」植田事務局長がJDFみやぎ支援センターを来所。
○6月14日…若葉園総合避難訓練に大野事務局長、那須野事務局次長が参加。
●支援活動に参加した支援員から●
被災地の状況を視察した中で感じたことは、瓦礫と化した家屋や街並みがあったと思われる場所を実際の目で見た中、今回の大地震は、未曾有の被害であったと改めて感じました。
その中で、明日から私は山元町の工房地球村にてJDFみやぎ支援センターのメンバーとして活動させて頂きます。来て早々何もわからない中、私自身何ができるのか?と考える間に活動期間が終えるかも知れません。しかしながら、「復興」及び「助け合い」は人と人同士で成しえることによって、達成できるものと私は思っています。自然の力も甚大ですが、「人」の力も大きいものです。私はこの活動の中で「人」と「人」を繋げる、小さな力になることを考えていきたいと思います。(大阪府 桜井 直之さん)
障害のある方のよりよい地域生活を再建していくために今は人が必要です。
ぜひご協力をお願いします!
まだ支援員が足りていない状況です。業務内容としては、以下のものがあります。
(1)みやぎ支援センター支援員― 被災地避難所・福祉事業所への訪問による、ニーズの掘り起こし、具体的なニーズへの対応
(2)みやぎ支援センター事務局員― 電話相談、ニーズへの調整・対応、会計、備品・生活管理、庶務、支援員・車両管理等の調整、広報、活動報告・記録管理
(3)みやぎ北部支援センター支援員― 気仙沼、南三陸地域の避難所訪問・生活状況の把握・ニーズ調査など