被災地支援センター
支えよう、東北の仲間たちを! みんなの絆と力で
みやぎ支援センターニュース「ゆい」No.10
日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合支援本部・みやぎ支援センター
2011年5月7日発行
仙台市太白区・萩の郷第二福寿苑内(5月1日より) 022-244-6965(TEL・FAX)
メール:jdf.miyagi@gmail.com
ホームページ:http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/JDF_shienhonbu.html
みやぎ支援センターは、連休中も活動しています。地元地域への訪問活動を継続し、様々な形で表されたニーズに応えるべく、これまでの活動で収集・蓄積した資源、情報を活用し、そこに関わった、たくさんの人たちの思いとともに、繋げていく支援をおこなっています。
これまでの活動の成果を引き継ぎ、積み重ねてきた「人と人」とのつながりが、次へつながっていくような支援を続けていきたいと考えています。
訪問累計(5月6日現在)
支援員 | 避難所 | 市町村 | 障害者支援事業所 | 関係機関 | 自宅・その他 | |
本日 | 31人 | 9ヶ所 | 4ヶ所 | 7ヶ所 | 6ヶ所 | 31ヶ所 |
累計 | 1,148人 | 526ヶ所 | 全市町村 | 310ヶ所 | 116ヶ所 | 348ヶ所 |
●訪問活動日誌から
【安否確認調査から・・・名取市】
- 自宅への安否確認の調査で訪れた先で、身内で車イス生活をされている方が、震災による影響からか食事を受けつけず、寝たきりの状態になり、家族の負担が増している状況にあることが分かった。そのため、近くの障害者団体役員へ状況を報告し、民生委員への協力を依頼、関係機関へ情報提供をおこなった。市の保健師から、「車イスで生活をしている方がいることは知っていたけど、このような生活状態になっているとは…」と、今まで震災復興の中で隠れていた生活を確認し、保健師による自宅訪問へつなげる段取りをつける。
【活動のお手伝いから・・・山元町】
- 「作業所の開所式に着ていく服がない」と、利用者とその家族から困っているという話をうけ、石巻で活動しているJDFスタッフと連携し、自衛隊の支援物資から利用者の衣類を探し、翌日、準備する。これで、晴れて再開の日を迎えるお手伝いができた。
【1本の荷物運搬の電話依頼から・・・石巻市】
- 避難所で生活をしているという精神障害の当事者から、「私財を保管する場所がなく困っている。
移動させてほしい」という電話がセンターに入る。早速、地元の相談支援事業を紹介するが、翌日、本人からの電話を受ける。本人への訪問を準備するとともに、改めて地元相談支援事業へ相談し、災害ボランティアセンターと同行訪問をおこなう。関係づくりをする中で、身近な話しや相談を聞いてくれる人がいなかったことがわかり、まず「罹災証明」申請やその後の手続きをおこない、荷物を避難所に運ぶ。地元での生活再建のための一歩を踏み出す足掛かりを一緒に作っていくことができた。さらには、市保健師とのつながりをつくる。
<活動の記録>
5月5日(木)名取市で安否確認を始めて5日間で約360人のうち220人の安否確認を終える。
引き続き調査続行を確認する。
○5月4日(水)全日本聾唖連盟理事長・石野様、宮城県ろうあ協会会長・小泉様他6名の激励訪問があり活動資金のご寄付をいただいた。懇談の中で、石野様より地元のろうあ者の地震直後の体験談を伺い、地震の揺れには気付いたものの、その後にきた津波についての情報が入らず、何もわからないまま、手を引っ張られ、難を逃れたということ。 支援センターで対応している支援に、明かりが暗く、手話が読み取れないため、ソーラーライトを探しているという要望を受け、難民を助ける会に物資提供を依頼している事案を紹介。その後、情報交換を行った。
写真1:全日本聾唖連盟理事長・石野様と株木責任者
○5月4日(水)全国福祉保育労働組合大阪地方本部 副委員長他1名の激励訪問。
○5月6日(金)山元町で作業所開所に向けて、社協・作業所関係者とJDF・株木責任者、西川事務局長、小野事務局次長が参加し、打合せをおこなう。
○5月6日(金)ヤマト福祉財団事務局長・渡辺様他2名の激励訪問を受ける。
○5月6日(金)第3回情報交換会の準備のために、みやぎ支援センター阿部会長と打合せをおこなう。出席は、西川事務局長、小野事務局次長。
●支援活動に参加した支援員から●
名取市の障害のある方のお宅を訪問して、現況をお伺いしています。家も人も大丈夫な所もあれば、1階部分が流されたり、地震時にケガをして入院されたり…。私たちは、訪問先では、ただ話を聞くことしかできませんが、そのことで1つでも被災された方々のお手伝いができればと思います。これから大阪に帰っても、全国のなかまたちと共に、東北を応援していきます。(中村 元英さん・大阪から派遣)
JDFの活動は被災地で暮らす障害のある方、ご家族にとって、絶対必要な活動です。今回、その事を身をもって知ることができました。私は沖縄に帰っても、JDFの活動を支援するため、活動は続けるつもりです。全国の仲間たち、被災地で暮らす障害のある方、家族のみなさん、一緒に元気で頑張りましょう!(伊波 邦雄さん・沖縄から派遣)
被災地を巡り、信じられない光景を数多く見て、この震災被害の大きさを改めて実感しました。街中には、他県のパトカー、電力会社等の営業車、行政機関の車、自衛隊の車が走っている。行政機関に行けば、他県から派遣された職員が、地元の方々と共に働いています。日本中の1人1人が少しでもいいので、東北の方々の手伝いを続けていけば、より早い復興ができると思います。(鬼頭 守さん・愛知から派遣)