被災地支援センター
つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで
熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.28
日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター
2016年11月28日発行(毎週月曜日発行)
JDF熊本支援センター
〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com
11月22日の朝、ニュースを見て驚きました。 午前5時59分に福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生したとのこと。 5年8カ月前の東日本大震災のことを思い出し、 不安を抱える障害のある方たちがたくさんおられたことと思います。 翌日の熊本日日新聞では、東日本大震災の記憶から、 迅速に行動した住民も多く「教訓が生きた」との声がある一方、 被災地ですら防災意識が薄れているという実態があると報道されています。 果たして、障害のある方は、どうだったのでしょうか。 東日本大震災で、住民全体と比べて、 障害のある方が2倍以上の死亡率だったという理由が、いまだ検証されていないなか、 「教訓」はどれほど生かしきれているのでしょうか。 今週は、神奈川・京都・大阪・兵庫・福岡より支援員6人が集まりました。 支援員のみなさんに活動報告や各現場で感じた想いを語っていただきました。
◆仮設でも想いは“仮”ではない
木山支え合いセンター(益城町)
現在、木山仮設団地では、
「支え合いセンター」を運営する熊本YMCAのスタッフが各世帯を訪問して、
生活実態・ニーズ調査を行なっています。
また、「支え合いセンター」と住民が協力して、さまざまな活動が行なわれています。
わたしたちも、そうした活動に参加し、コミュニケーションをとりながら、
住民の方々の思いを少しでもくみ取れるよう活動しました。
住宅が“仮設”でも、そこに住む方々の「自分らしく生きたい」という想いは
“仮”のものではありません。
そうした一人ひとりの思いに寄り添えるような活動が大切であるということに気付かされました。
(神奈川・宮坂俊彦 福岡・伊藤美幸)
◆繋がるきっかけに
被災地障害者センターくまもと(熊本市)
福祉仮設住宅へ移り住む方の荷物運びや、庭木の伐採、介護保険申請の立ち会いなど、
多岐に渡る活動を行ないました。
必ずしも震災に直接関係する悩みではないこともありますが、
配布したSOSチラシをきっかけにして、今まで福祉だけではなく、
人との関わりも希薄だった方たちと繋がりが生まれました。
「役に立てた、感謝してもらえた」という感情よりも、
「孤立」という状態から救える活動の一端を担えたことが何よりも良かったと思います。
(神奈川・伊藤彰寿 京都・瀬川邦彦)
◆たんぽぽの綿毛のように、地域にひろがる
にしはらたんぽぽハウス(西原村)
23日の宮山神社のお祭りでは、お好み焼きをつくりました。 利用者の方が、横に一列に並び、具材を順に入れる、混ぜる、焼く、容器に入れると、 それぞれの役割をもち、生き生きと参加されていました。 できあがったお好み焼きは、とても喜ばれ、 地域の方からも「たんぽぽさん」とたくさん声をかけられており、 本当に地域の方に愛されている事業所だと感じました。 また、山中の足場の悪い場所だったのですが、足が不自由な利用者の方に、 そっと他の利用者が付き添う姿がとても自然で、普段調理場にいるだけでは見えない、 利用者の方の姿を見ることができました。 これからもたんぽぽの綿毛のように、その温かさをひろげていってほしいと思います。 (大阪・塚本充洋 兵庫・中山あい佳)
下請け“多重化”代金でトラブル」 【2016年11月22日付 熊本日日新聞】 |
募金にご協力ください 被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。 ご協力お願いします。 ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 ■郵便振替口座:00120-2-750236 |
熊本県内の全半壊家屋は約4万棟。
このうち市町村が費用を負担する「公費解体」の対象家屋は、
県想定で約2万9千棟に上る。
膨大な解体数に対し、解体現場では請負業者の確保が鍵となっている。 このため、県内業者が元請けや1次下請けを担う一方、2次下請け以降に県内のほか、 東北、関東など全国各地の業者が参入。 解体業者によると、人手を確保するため4次、5次などの多重下請けも珍しくない。 ただ、多重下請けの場合、代金支払いの遅延や不払いなどが生じやすく、 下請けの業者間で金銭トラブルが発生。 「代金の支払いが1カ月以上遅れた。 他にも、上位の下請けが突然いなくなり、 代金が支払われないといったトラブルをよく聞く」 (鹿児島県の5次下請け業者)として、 リスクを抱える県内の解体現場から撤退するケースがあるという。 被災アパートを所有する老夫婦は、 業者が安心して働けない状況は「被災者の復興を妨げる」と話している。 |
=JDF関係者のみなさまへ= 引き続き支援員の派遣・応募をお願します!
●2016年12月までの支援員は確保できました。2017年1月から3月末までの派遣にご協力をお願いします。
JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、被災事業所や仮設住宅の支援、被災した障害のある方への個別支援等を行なっています。
●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ●仮設住宅支援 ほか
・3年以上の福祉職経験者を募集します。日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。
・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップⅡ-2(1F))
※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更になる場合があります。ご了承ください。
JDF熊本支援センターの活動をブログで発信しています。
「JDF災害総合支援本部」で検索ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto)