被災地支援センター
つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで
熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.25
日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター
2016年11月7日発行(毎週月曜日発行)
JDF熊本支援センター
〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com
避難所から仮設住宅へ 寄り添う気持ちあらたに
10月31日をもって、益城町総合体育館の避難所は閉鎖となり、 スポーツ施設としての再開準備に入ることになりました。 私たちは、退去期限の最終日まで残っていた車椅子利用者の方の引っ越しのお手伝いと、 体育館のフロアの段ボールベッドなどを片付ける作業をしました。 閉所式の際に避難所所長代理が「今日で避難所は0名になりました。 明日から本来の体育館に戻ります」と挨拶されましたが、 『本来の‥』という言葉に思いを馳せずにはいられませんでした。 スポーツ施設として再開する益城町総合体育館のことを想像すると、 当たり前の暮らしがいかに尊いものであるかを教えてくれます。 益城町総合体育館避難所はなくなりましたが、 震災前のインフラやコミュニティーを取り戻すにはまだまだ時間が必要です。 避難者の暮らしの場は仮設住宅に移り変わりましたが、 これからも支援が必要な状態であることに変わりはありません。 私たちは、障害のある方が住みなれた地域で 震災前の暮らしを取り戻せるようになるまで寄り添っていきたいと思います。
仮設団地での支援を新たにスタート
益城町総合体育館避難所で避難者の暮らしに寄り添ってきた熊本YMCAは、 益城町社会福祉協議会の委託を受け、町で二番目に大きな木山仮設団地(220世帯) での支援を、11月1日からスタートしました。 団地内に開設された「木山地域支え合いセンター」は、 被災された 方々の安心した日常生活を支えるため、自治会と協力して、 見守り、生活支援、地域交流の促進などの総合的な支援に取組むことになっています。 私たちJDFは熊本YMCAとともに、 益城町総合体育館からこの団地に入居された障害のある方への支援を 引き続き行なっていくことになりました。 今回の第26クールは、この仮設団地での新しい活動のスタートと重なったため、 挨拶もかねてまず団地に入居された障害のある方々の訪 問を行ないました。 仮設住宅での新しい暮らしのなかで、 これまでとは違う新たな悩みやニーズを口にされる方もおり、 こうした内容にどう応えていくのか、 私たちの今後の活動が試されていくことになると思います。 (滋賀:寺川 神奈川:渋谷)
いざというとき、そこに立つことで・・・
被災地障害者センターくまもと(熊本市) 被災した家の中の片付け、 家具の運搬、植木の伐採、通院同行など、 案件は多くありました。 依頼者の方とお話するなかで、 必要とされている方に支援の手が行き届いていない状況が続いていることや、 震災以前 には支援につながっていなかった方々のニーズが掘り起こされていることを、 肌で感じました。 また、現地に赴いて支援をしたからこそ、 これからも継続的な支援が必要であると感じました。 熊本に来たことで、たくさんの出会いと感謝の言葉をいただく機会に恵まれました。 一週間の貴重な経験を「ありがとうございました」。 (秋田:伊藤 埼玉:野村 福岡:中川)
『絆』食堂という場所
にしはらたんぽぽハウス(西原村) 西原の地で、誰もが豊かな食事を楽しめるのが、 にしはらたんぽぽハウスです。 食事提供の補助として後方支援に入った我々は、 たんぽぽハウスを通して人々が繋がっていく姿を目の当たりにしました。・・・ (お客さんA)「家の土間ん所に 地震やろか、隙間があって寒かよ」。 (お客さんB)「こん近くの人?俺土建やっとるばい、 廃材でもよれば直しに行くとよ」 ・・・立ち寄る人達の交流が細かな繋がりを生んでおり、 そこには確かに『絆』がありました。 たんぽぽハウスは力強く、西 原の地を支える場。 地域に根を張る生の声を聞く事ができました。 (和歌山:松本・比嘉)
“まだら模様の復興”高見 伸(写真部) 【2016年11月2日付け 熊本日日新聞】 |
募金にご協力ください |
熊本地震から半年を迎え、節目の撮影が相次いだ。 甲佐町の仮設 団地に住む高齢者は、公営住宅の入居を申し込んでいるものの、 まだ返答がないと心配する表情が心に残った。 一方、益城町で撮影した老 夫婦は、半壊した自宅を取り壊し新居を棟上するとあって、 棟札に名 前を刻む笑顔が希望に満ちていた。 間もなく7ヶ月になる。 「あの日」の絶望感は随分と薄らいだが、被災地を巡れば復興はまだまだ 「まだら模様」。 日常を取り戻すための奮闘はこれからも長く続いていくことになるだろう。 それでも少しずつ笑顔が広がっていく熊本を、 地元紙の記者として見守っていこうと決意を新たにしている。 | 被災した障害のある人、
事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。
ご協力お願いします。
■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 ■郵便振替口座:00120-2-750236 |
=JDF関係者のみなさまへ= 引き続き支援員の派遣・応募をお願します!
●2016年12月までの支援員は確保できました。引き続き2017年1月から3月末までの派遣にご協力をお願いします。
JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、県・市町村の要請のもと、関係団体と連携しながら障害者の訪問活動を行うとともに、 障害のある人のくらしの支援や避難所での生活支援、被災事業所での活動支援等を行っています。
●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ●益城町総合体育館避難所支援 ●事業所支援 ほか
・3年以上の福祉職経験者を募集します。日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。
・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップⅡ-2(1F))
※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更になる場合があります。ご了承ください。
JDF熊本支援センターの活動をほぼ毎日ブログで発信しています。
「JDF災害総合支援本部」で検索ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto)