被災地支援センター
3 調査データから
● 全調査対象者の状況
○調査対象者は原町区/鹿島区の65歳未満の身体障害者手帳、療育手帳所持者が対象
※今回の調査対象者全1139名は南相馬市の障害者手帳の所持者の内、警戒区域の小高区を除く原町区、鹿島区に住所のある65歳未満が対象となる。
【表1調査対象者の年齢・男女別】
0~9歳 | 10~19歳 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~65歳 | 65歳~ | 総計 | ||
女 | 25 | 45 | 37 | 48 | 51 | 106 | 103 | 1 | 416 | 36.52% |
男 | 45 | 80 | 65 | 84 | 93 | 161 | 194 | 1 | 723 | 63.48% |
総計 | 70 | 125 | 102 | 132 | 144 | 267 | 297 | 2 | 1139 | 100.00% |
6.15% | 10.97% | 8.96% | 11.59% | 12.64% | 23.44% | 26.08% | 0.18% | 100.00% |
対象者の年齢分布は、全国的な傾向と同じく、50歳を境に手帳所持者比率が倍増している。これは加齢に伴う内部疾患(障害)・中途障害などが主な原因と考えられる。男女比では男性が63.48%を占めており、南相馬市全体ではおよそ半々(男48.7.% 女51.3%)の数字となるが、男性比率が非常に高い要因はこの調査でも解明はできていない。
【表2調査対象者の地域分布(住居区)障害種別】
障害 種別 |
身体 | 療育 | 手帳 | 総計 | ||||||||||||||||
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 聴覚 | 脳原上肢 | 脳源移動 | 平衡 | 免疫 | 膀直 | 身体小計 | 療育 | なし | |||
他県等 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0.18% | |||||||||||||||
市内不明 | 1 | 1 | 0.09% | |||||||||||||||||
原町区 | 4 | 153 | 3 | 6 | 48 | 166 | 89 | 49 | 17 | 36 | 2 | 1 | 1 | 1 | 20 | 596 | 347 | 2 | 945 | 82.97% |
鹿島区 | 3 | 51 | 1 | 12 | 36 | 17 | 11 | 7 | 5 | 1 | 5 | 149 | 41 | 190 | 16.68% | |||||
小高区 | 1 | 1 | 0.09% | |||||||||||||||||
総計 | 7 | 204 | 3 | 7 | 60 | 203 | 106 | 60 | 25 | 41 | 2 | 1 | 2 | 1 | 25 | 747 | 390 | 2 | 1139 | 100.00% |
0.61% | 17.91% | 0.26% | 0.61% | 5.27% | 17.82% | 9.31% | 5.27% | 2.19% | 3.60% | 0.18% | 0.09% | 0.18% | 0.09% | 2.19% | 65.58% | 34.24% | 0.18% | 100.00% |
※手帳を重複して所持されている方はダブルカウントせずに障害の重い方の等級のみでカウント
調査対象者の地域分布については、原町区と鹿島区の人口比が80:20に対し、手帳所持者で83:17と幾分か原町区が上回っていることは、交通等のアクセス等にハンディをかかえていることの多い障害者が市の中心地域の利便性のよいエリアに住む傾向がややあったと推察できる。
● 全調査対象者の避難状況
【表3南相馬全人口 避難者 死亡者 障害者対比】
人口 | 人口比 | 避難者 | 避難比率 | 死亡者 | 死亡比率 | |
人口 | 70,834 | 100.00% | 13,871 | 19.58% | 605 | 0.85% |
全障害者 | 4,141 | 5.85% | 812 | 19.61% | ||
調査対象者 | 1,139 | 1.61% | 218 | 19.14% | 6 | 0.53% |
○調査対象者の避難状況
8/7福島県発表の南相馬市全体の避難者が13,871人であり、全人口約20%が避難している。南相馬市の障害者手帳所持者4,141人の内、避難者の推計は812人で同じく約20%となっている。調査対象者で見ると同じく約20%が避難をしている状況ではあるが、この調査は警戒区域(全避難)の小高区の手帳所持者をカウントしていないので、小高区の避難者を加えると障害者の避難率は非常に高いことが容易に推察できる。
【表4調査対象者1,139名の現況】
障害種別 | 南相馬在住者 | 死去 ※ 震災と直接関係しない死去含む |
転居または別居 | 避難中 | 施設入所 または入院中 | 情報なし | 総計 | ||||||||
身体 | 音声 | 6 | 85.7% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 1 | 14.3% | 7 | 0.6% |
下肢 | 107 | 52.5% | 5 | 2.5% | 9 | 4.4% | 21 | 10.3% | 4 | 2.0% | 58 | 28.4% | 204 | 17.9% | |
肝臓 | 2 | 66.7% | 1 | 33.3% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 3 | 0.3% | |
呼器 | 3 | 42.9% | 1 | 14.3% | 1 | 14.3% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 2 | 28.6% | 7 | 0.6% | |
視覚 | 29 | 48.3% | 1 | 1.7% | 1 | 1.7% | 8 | 13.3% | 2 | 3.3% | 19 | 31.7% | 60 | 5.3% | |
上肢 | 94 | 46.3% | 4 | 2.0% | 12 | 5.9% | 30 | 14.8% | 6 | 3.0% | 57 | 28.1% | 203 | 17.8% | |
心臓 | 55 | 51.9% | 3 | 2.8% | 6 | 5.7% | 18 | 17.0% | 1 | 0.9% | 23 | 21.7% | 106 | 9.3% | |
腎臓 | 9 | 15.0% | 4 | 6.7% | 1 | 1.7% | 21 | 35.0% | 9 | 15.0% | 16 | 26.7% | 60 | 5.3% | |
体幹 | 9 | 36.0% | 0 | 0.0% | 1 | 4.0% | 2 | 8.0% | 3 | 12.0% | 10 | 40.0% | 25 | 2.2% | |
聴覚 | 16 | 39.0% | 0 | 0.0% | 10 | 24.4% | 6 | 14.6% | 1 | 2.4% | 8 | 19.5% | 41 | 3.6% | |
脳原上肢 | 1 | 50.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 1 | 50.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 2 | 0.2% | |
脳源移動 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 1 | 100.0% | 0 | 0.0% | 1 | 0.1% | |
平衡 | 1 | 50.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 1 | 50.0% | 0 | 0.0% | 2 | 0.2% | |
免疫 | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 1 | 100.0% | 1 | 0.1% | |
膀直 | 11 | 44.0% | 2 | 8.0% | 1 | 4.0% | 1 | 4.0% | 0 | 0.0% | 10 | 40.0% | 25 | 2.2% | |
療育 | 療育 | 147 | 37.7% | 5 | 1.3% | 19 | 4.9% | 110 | 28.2% | 3 | 0.8% | 106 | 27.2% | 390 | 34.2% |
手帳なし | 手帳なし | 2 | 100.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 0 | 0.0% | 2 | 0.2% |
総計 | 492 | 43.2% | 26 | 2.3% | 61 | 5.4% | 218 | 19.1% | 31 | 2.7% | 311 | 27.3% | 1139 | 100.0% | |
43.2% | 43.2% | 2.3% | 2.3% | 5.4% | 5.4% | 19.1% | 19.1% | 2.7% | 2.7% | 27.3% | 27.3% | 100.0% |
○人工透析者(腎臓障害)の避難状況
身体手帳のうち腎臓に障害のある人の避難率(含避難入院)が30人(50%)と高い数値になっている。数日おきに人工透析の必要者が、相双地域から人工透析のできる医療機関が震災により0箇所になったことによるもので、避難を余儀なくされている。
○療育手帳所持者の避難状況
療育手帳所持者(知的障害)の避難率も平均を上回り、対象者390人のうち113人(28.9%)が避難中である。この避難者の約半数の56人は入所型施設利用者であり、本人や家族の意志とは無関係に施設全体での避難を余儀なくされている。
【表5 療育手帳所持者(知的障害者)の現況のみ抽出】
仮設住宅 | 在住 | 死去(震災で) | 死去(震災以外) | 情報なし | 転居(震災以降) | 転居(震災以前) | 避難中 | 避難中(一時帰宅) | 避難中(学校) | 避難中(施設) | 避難入院中 | 総計 | |
療育A | 39 | 2 | 25 | 4 | 3 | 15 | 1 | 21 | 3 | 113 | |||
療育B | 1 | 107 | 1 | 2 | 82 | 9 | 2 | 36 | 2 | 35 | 277 | ||
総計 | 1 | 146 | 1 | 4 | 107 | 13 | 5 | 51 | 2 | 1 | 56 | 3 | 390 |
0.3% | 37.4% | 0.3% | 1.0% | 27.4% | 3.3% | 1.3% | 13.1% | 0.5% | 0.3% | 14.4% | 0.8% | 100.0% |
○43%以上が南相馬に在住
表4調査対象者1,139人のうち調査時点で南相馬に在住している人は492人で43.2%であった。
内、原町区在住者388人78.9%、鹿島区103人20.9%であり、もともと83:27の比率であったので、幾分か鹿島区の在住者率は高いものの、原発30キロ圏内であるから大きく動いたという形跡はほとんど見られない。障害種別では身体障害者手帳所持者343名(69.7%)療育手帳所持者が492名中147名(29.9%)で、手帳比率では身体:知的65:35が現時点で70:30と身体障害者手帳所持者が在住比率がやや増加している。これは前述の知的障害者の避難率(特に施設単位での避難)が高いために増加しているものと思われる。
【表5 在住者492名 住居区別・障害種別】
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 聴覚 | 脳原上肢 | 平衡 | 膀直 | 身体小計 | 療育 | なし | 総計 | ||
原町区 | 3 | 79 | 2 | 3 | 22 | 68 | 44 | 8 | 7 | 15 | 1 | 1 | 9 | 262 | 124 | 2 | 388 | 78.9% |
鹿島区 | 3 | 28 | 7 | 26 | 11 | 1 | 2 | 1 | 2 | 81 | 22 | 103 | 20.9% | |||||
小高区 | 0 | 1 | 1 | 0.2% | ||||||||||||||
総計 | 6 | 107 | 2 | 3 | 29 | 94 | 55 | 9 | 9 | 16 | 1 | 1 | 11 | 343 | 147 | 2 | 492 | 100.0% |
1.2% | 21.7% | 0.4% | 0.6% | 5.9% | 19.1% | 11.2% | 1.8% | 1.8% | 3.3% | 0.2% | 0.2% | 2.2% | 69.7% | 29.9% | 0.4% | 100.0% |
※小高区在住者は現在鹿島区の仮設住宅入居者
○在住者の70%が避難を経験
調査時点で南相馬に在住している492名の内、避難を経験している人は少なくとも346人であり在住者の70%以上が避難を経験している。
【表6 調査時点での南相馬在住者492名の年齢別避難経験状況】
0~9歳 | 10~19歳 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~65歳 | 65歳~ | 総計 | ||
避難経験あり | 13 | 30 | 29 | 39 | 54 | 81 | 98 | 2 | 346 | 70.33% |
避難せず | 3 | 15 | 7 | 17 | 8 | 30 | 28 | 108 | 21.95% | |
不明 | 4 | 4 | 3 | 1 | 5 | 10 | 11 | 38 | 7.72% | |
総計 | 20 | 49 | 39 | 57 | 67 | 121 | 137 | 2 | 492 | 100.0% |
4.07% | 9.96% | 7.93% | 11.59% | 13.62% | 24.59% | 27.85% | 0.41% | 100.0% |
○現在住者の避難経験者の50%以上が県外へ避難
有効回答者329人の内、避難先を県外にした人は171人で52%、県内の避難地から県外の避難地に移る人も17人、逆に県外の避難地から県内の避難地に戻る人も3名あり、県内を避難地にした人は138人42%であった。
【表7避難経験者の避難先①県外・県内】
避難先 | 0~9歳 | 10~19歳 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~65歳 | 65歳~ | 総計 | |
県内 | 4 | 13 | 15 | 16 | 23 | 32 | 34 | 1 | 138 | 41.9% |
県外 | 7 | 12 | 11 | 20 | 25 | 40 | 55 | 1 | 171 | 52.0% |
県内・県外 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | 3 | 17 | 5.2% | ||
県外・県内 | 1 | 2 | 3 | 0.9% | ||||||
総計 | 13 | 26 | 28 | 39 | 51 | 78 | 92 | 2 | 329 | 100.0% |
※避難先の回答が得られた329名/避難経験者492名
○避難先の半数以上は避難所
【表8 避難経験者の避難先②避難場所】
0~ | 9歳 10~ | 19歳 20~ | 29歳 30~ | 39歳 40~ | 49歳 50~ | 59歳 60~ | 65歳 65歳~ | 総計 | ||
アパート | 1 | 2 | 1 | 4 | 1.2% | |||||
その他(会社) | 1 | 2 | 1 | 4 | 1.2% | |||||
ホテル | 1 | 1 | 2 | 4 | 1.2% | |||||
ホテル・親族 | 1 | 1 | 0.3% | |||||||
車中 | 1 | 1 | 0.3% | |||||||
借家 | 1 | 1 | 2 | 0.6% | ||||||
親族・アパート | 1 | 1 | 0.3% | |||||||
親族・親戚 | 7 | 12 | 11 | 10 | 18 | 27 | 40 | 125 | 38.3% | |
知人 | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 | 1.5% | ||||
避難所 | 3 | 10 | 13 | 26 | 25 | 36 | 44 | 2 | 159 | 48.8% |
避難所・親族 | 2 | 1 | 2 | 3 | 8 | 2.5% | ||||
避難所・親族・その他 | 2 | 2 | 0.6% | |||||||
病院 | 1 | 1 | 2 | 4 | 1.2% | |||||
友人 | 2 | 3 | 5 | 1.5% | ||||||
友人・親族 | 1 | 1 | 0.3% | |||||||
総計 | 13 | 26 | 28 | 38 | 50 | 76 | 93 | 2 | 326 |
※避難場所の回答が得られた326人/避難経験者492人
現在南相馬在住者の避難経験者の内、避難場所について回答が得られた326人の半数以上の169人が避難所を避難場所とした。中には、避難所から親族や知人その他に移っていく人も6人いたが、避難所のみに避難した人が159人いた。次いで多いのが家族や親族・親戚を避難場所に選んだ人が125人38%であった。中には車中で一泊して南相馬に戻った人や有償のホテル、数日間賃貸アパートを借りて避難した人もいた。
○半数以上の人が3週間以内に南相馬に戻る
避難日数について回答の得られた329人(避難経験者492人)の平均日数は26.4日であった。最小日数は1日であった、「原町の避難所に1泊したが、とてもここにいられないと自宅に戻った」人や車中で1泊した人、南相馬市内の馬小屋で数日を過ごした人などがいた。最大で130日、避難所の期限までいた人、偏差値は22.8日なので半数以上の人はおよそ3週間以内に南相馬に戻ってきたことになる。
○避難場所から南相馬(自宅)に戻ってきた理由より
【ストレス・周囲との関係】
- 避難してもきっと暮らせない。一般の避難所では暮らせない。
- 環境の変化が相当なストレス。パニックが起きる。
- 精神的にまいった。運動不足になった。情報もほとんど入ってこない。
- 大きな場所は不安になる。不安になると大きな声を出す、泣くなどの事象につながる。
- 友人宅に身を寄せていたが、居づらくなり戻ってきた。
- 笑顔がなくなっていった。
- カテーテルを使用しているため、他の人と一緒に入浴はしたくない。トイレが詰まったとき何の根拠もなく、まわりから言われて辛かった。'差別'を受けたと感じている。避難所を出る際「1ヶ月後に戻って来なければ場所がない」と言われ、嫌な思いをした。住み慣れた土地で暮らしたいという気持ちもあるので、もう行きたくない。
- 他府県へ避難した際、周囲の目や言動に辛い思いをしたので福島を出たくない。
- 2週間が限界。
- 家族・親族といえど気を遣う。3週間が限界。
- 馬小屋で数日過ごしたが寒くて風邪を引いて困った。
- 避難所に行ったが1泊だけして戻った。避難所は無理。
- 郡山の避難所の駐車場の車中で数日過ごした。他人に迷惑をかけるから、避難所の中には入れなかった。
【環境】
- 危険に対する理解が難しい→ ドアにぶつかる、段差が分からない、どこかに行ってしまう。
- 体も不自由で精神的にしんどくなりがち。避難所での生活は厳しい。
- 入浴ができなかったため体に菌が入ってしまった。
- 寒くてバリアフリーではなかったのでもう行きたくない。
【医療・介護】
- リハビリが欠かせない。
- 褥創があり、糖尿病がある。
- 避難所では周りに迷惑がかかるので戻ってきた。何とか自分でするしかないと考えている。
- 母は耳が遠く父は認知症。避難所から戻った際、かかりつけの病院が閉鎖しており、薬も底をつき始め困った。父親は徘徊を繰り返している。
- 認知症の叔母が心配。
【その他】
- ペットがいるので一緒に連れて行きたい。
- 自主避難の場合、自己負担が大きい。
- トイレが頻繁。
- 集団避難は、一人だけ戻って来られない。
【表9 避難しなかった・できなかった人】
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 脳原上肢 | 膀直 | 身障小計 | 療育 | なし | 総計 | ||
原町区 | 1 | 11 | 1 | 1 | 3 | 16 | 11 | 2 | 1 | 1 | 3 | 51 | 35 | 1 | 87 | 80.6% |
鹿島区 | 1 | 5 | 1 | 6 | 2 | 1 | 16 | 5 | 21 | 19.4% | ||||||
総計 | 2 | 16 | 1 | 1 | 4 | 22 | 13 | 2 | 1 | 1 | 4 | 67 | 40 | 1 | 108 | |
1.9% | 14.8% | 0.9% | 0.9% | 3.7% | 20.4% | 12.0% | 1.9% | 0.9% | 0.9% | 3.7% | 62.0% | 37.0% | 0.9% |
○在住者の22%が避難せず
調査時点で南相馬に在住している492名の内、避難しなかった、あるいは避難できなかった人は在住者の22%にあたる108人であった。原発30キロ圏内の原町区、30キロ圏外の鹿島区で偏ることもなく、ほぼ人口比率通りであった。
○知的障害の人が多く避難しなかった。あるいはできなかった
在住者全体の比率では身体:知的が70:30であるのに対して、避難しなかった比率は63:37であり知的障害者比率が高くなっているのは、避難しなかったのではなく、避難したくてもできなかった状況が推察できる。
○避難しなかった理由より
【移動】
- 避難しようとした際、普通車両に「どうにかして乗ってください」と言われたが、体を曲げることができないので困った(ストレッチャーごとの搬送が必要)。
- 暮らしに欠かせない荷物が多くて、車1台では避難できない。
- 車を運転できない。荷物を運べない。
【環境】
- 車椅子で生活しているため歩行が困難。
- 仮設トイレやお風呂は危険。体育館は手すりなどがなく避難が難しい。
- 床には寝られない、座れないので避難所での生活は難しい。
- ベッドが必要。
【体調・医療】
- 薬の手配ができるのかが心配。
- 近くで透析が受けられるか心配。
- すぐに横になるなど休息が必要なため。
- 体全体を薬でコントロールしている。朝は30分以上、マッサージをしないと動けない。
- 糖尿病の状態が芳しくないので、避難できない。
【食事・体調】
- 糖尿病があるため食事面が心配。病状が悪化してしまう。
【集団生活・体調】
- 菌に弱いため大勢の人がいるところへは行けない。ストレスにも敏感。
- 他人に迷惑をかける。
- 集団に入れない。
- プライバシーが守られない。
【介助・見守り】
- 自宅以外での見守りは大変なので、移動はしたくない。
【家族・知人】
- 高齢者、障害者を抱えていて、家族だけでは避難できない。
- 知人も「避難しない」と言っていたから。
- 家畜の世話があり、高齢者を抱えている。
- 家族が震災で亡くなり、対応できなかった。
【仕事・経済的】
- 仕事がある。
- 経済的に困っている。
【不安・本人の意志・その他】
- テレビで避難所の様子を見て難しいと判断した。
- 避難所での生活が不安で、本人が拒否したため。
- 震災後に精神的なストレスがあり、心療内科に通院・服薬中。知らない土地での生活が不安なので、行きたくない。
- 本人が避難を嫌がり一時行方不明になった。
● 南相馬在住者の内緊急避難時の要支援者
【表10 緊急避難時支援の要否(移動・搬送・介助等)】
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 聴覚 | 脳原上肢 | 平衡 | 膀直 | 身体小計 | 療育 | なし | 総計 | ||
必要 | 1 | 35 | 1 | 2 | 18 | 38 | 24 | 5 | 4 | 6 | 3 | 137 | 55 | 192 | 39.0% | |||
不要 | 5 | 65 | 1 | 1 | 9 | 50 | 25 | 3 | 5 | 10 | 1 | 1 | 7 | 183 | 82 | 2 | 267 | 54.3% |
不明 | 7 | 2 | 6 | 6 | 1 | 1 | 23 | 10 | 33 | 6.7% | ||||||||
総計 | 6 | 107 | 2 | 3 | 29 | 94 | 55 | 9 | 9 | 16 | 1 | 1 | 11 | 343 | 147 | 2 | 492 | |
1.2% | 21.7% | 0.4% | 0.6% | 5.9% | 19.1% | 11.2% | 1.8% | 1.8% | 3.3% | 0.2% | 0.2% | 2.2% | 69.7% | 29.9% | 0.4% |
○緊急避難時の際に支援が必要な人は在住者の約40%
避難の際に移動や搬送、介助等の支援が必要な人は南相馬在住者の内492人39%との回答があった。一方、不要との回答は267人54.3%であった。不要の回答の多くは、自家用車等自分たちで逃げることができるなどが理由であったが、中には何があってもここを動かないから不要であるとの回答や、他県から親族が迎えに来てくれるからなど、他人の世話にはなりたくないという回答も含まれている。
○緊急避難時に支援が必要な理由より
【移動手段】
- 足が不自由、体力がない、判断が自分でできないなど、自力での避難が困難なため。介助者や車が必要。
- 歩行介助が必要。長時間歩くことが難しい。
- 知的障害と下半身麻痺がありバスでの移動は困難。
- リフト車など福祉車両の手配。
- 車での避難は、体が大変なので近いところにしてほしい。道もわからないので一緒に連れて行ってほしい。
【介助・医療】
- 荷物運びを手伝ってほしい。足が不自由、体力がない、判断が自分でできないなど、自力での避難が困難。介助者や車が必要。
- 荷物はまとめてあるが、自分では運べない。
- 本人に行動面や危機管理の面で支援が必要。
- 医療的支援の不足。
【情報】
- 聴覚、視覚障害者への配慮。情報の伝達方法を考えてほしい。防災無線は聞こえない。窓は閉め切っているので、一層聞こえない。放射能のテロップも分からない。
- 部屋を閉め切っているので、防災無線が聞き取りにくい。補聴器の業者も閉鎖しており困っている。
● 南相馬在住者の内緊急避難時の際の避難場所で支援や配慮が必要な人
【表11 緊急避難時の避難場所での支援や配慮の要否】
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 聴覚 | 脳原上肢 | 平衡 | 膀直 | 身体小計 | 療育 | なし | 総計 | ||
必要 | 3 | 59 | 2 | 2 | 22 | 64 | 42 | 8 | 7 | 13 | 1 | 5 | 228 | 110 | 2 | 340 | 69.1% | |
不要 | 3 | 41 | 1 | 5 | 24 | 7 | 2 | 3 | 1 | 5 | 92 | 27 | 119 | 24.2% | ||||
不明 | 7 | 2 | 6 | 6 | 1 | 1 | 23 | 10 | 33 | 6.7% | ||||||||
総計 | 6 | 107 | 2 | 3 | 29 | 94 | 55 | 9 | 9 | 16 | 1 | 1 | 11 | 343 | 147 | 2 | 492 | |
1.2% | 21.7% | 0.4% | 0.6% | 5.9% | 19.1% | 11.2% | 1.8% | 1.8% | 3.3% | 0.2% | 0.2% | 2.2% | 69.7% | 29.9% | 0.4% |
○緊急避難時の避難場所での支援や配慮が必要な人は69.1%
避難場所での支援または配慮が必要な人は南相馬在住者492人のうち340人69.1%であった。不要との回答は119人24.2%であり、不要の理由の多くは家族・親族などの家など避難場所が確保されているなどであったが、中には避難時の支援不要の理由同様、何があろうとも避難したくないなどの理由も含まれている。必要な理由は、前回の避難体験でかなり不自由な思いや障害や医療など最低限生きるために必要な配慮がなされなかったことも含め支援や配慮が必要との回答が多数を占めている。
○避難場所での支援や配慮が必要な理由より
【医療】
- 服薬内容を把握できるようにして、避難先でも処方してほしい。体調を見ながら対応をしてほしい。
- 透析の対応ができるところでないと難しい。
- 服薬や服薬管理が一人でできない。
- 薬が分包されておらず、飲みにくく困った。
- 医療用用品や電源が不可欠→ 酸素ボンベが欠かせない。電源がないと4時間しかもたない。
【環境】
- ベッドや手すり、洋式イレ、高めの椅子など設備が整っているかどうか?
- トイレ、入浴、ベッド、椅子が必要。
【介助】
- 自分ではタオルを絞ることもできない。
- 右手にマヒがあるため、足まで怪我をすると、もう動けなくなってしまうので心配。
- 支援物資をもらうのに長時間並ぶことができない。
- 聴覚、視覚障害者への配慮(手話通訳士のコミュニケーション手段の配慮)。
【集団生活への不安】
- プライバシーの確保。
- 周囲への気遣いをしなくてもよいか不安。
- 自分のことを知っている人たちと同じところに避難したい。
- 家族だけで生活できるように(他者へ迷惑をかけたくない)。
【食事】
- 栄養管理がないと困る。
【その他】
- 知らない人ばかりで心細かった、今度は地域で固まって。
- ホテル(有償)で経済的に困った。
● 南相馬在住者で現在、緊急生活支援や継続的な支援が必要な人
○南相馬在住者のうち3人にひとり(34.15%)が緊急生活支援や継続支援が必要
緊急避難時の支援や避難場所での支援・配慮だけでなく、南相馬で現在生活している調査対象障害者の168人(34.15%)が、緊急生活支援や継続的な支援を求めている。障害種別で見ると在住者の内身体手帳所持者343人(在住者全体の69.7%)の内90人(要支援者全体の53.6%)何らかの支援が必要であり、知的手帳所持者147人(在住者全体の29.8%)の内77人(要支援者全体の45.8%)が支援が必要と回答している。知的障害者の要支援比率が圧倒的に高くなっている。
【表12現在必要な支援(多数順)】
必要な支援 | 人数 | 比率 |
日中活動 | 51 | 30.36% |
医療 | 36 | 21.43% |
生活 | 36 | 21.43% |
健康 | 31 | 18.45% |
教育・療育 | 26 | 15.48% |
相談 | 21 | 12.50% |
就労 | 20 | 11.90% |
情報 | 19 | 11.31% |
家族 | 10 | 5.95% |
移動 | 8 | 4.76% |
福祉サービス | 3 | 1.79% |
住居 | 1 | 0.60% |
現在必要な支援は表12のように51人が日中活動の支援要望が高く、次いで医療支援36人、生活支援36人、健康への支援・配慮31人、教育・療育支援26人、相談支援21人、就労支援20人、情報支援19人、家族支援10名と続いている。
【表13 南相馬在住者492名の内緊急生活支援や継続支援の要否と内訳】
音声 | 下肢 | 肝臓 | 呼器 | 視覚 | 上肢 | 心臓 | 腎臓 | 体幹 | 聴覚 | 脳原上肢 | 平衡 | 膀直 | 身体小計 | 療育 | なし | 総計 | |
必要(移動) | 1 | 1 | 2 | 2 | |||||||||||||
必要(移動・情報) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(移動・情報・経済) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(移動・生活) | 2 | 1 | 3 | 3 | |||||||||||||
必要(移動・生活・相談・物資) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(医療) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(医療・健康) | 1 | 4 | 1 | 1 | 2 | 8 | 3 | 4 | 1 | 1 | 26 | 3 | 29 | ||||
必要(医療・健康・家族) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(医療・生活) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(医療・生活・物資) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(医療・生活・家族) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(家族) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(教育・療育) | 0 | 6 | 6 | ||||||||||||||
必要(教育・生活・家族) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(健康・生活・物資) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(就労) | 1 | 1 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 | 10 | 6 | 16 | |||||||
必要(住居) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(情報) | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||
必要(情報・医療) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(情報・経済・移動) | 2 | 2 | 2 | ||||||||||||||
必要(情報・生活) | 1 | 1 | 2 | 2 | |||||||||||||
必要(生活) | 2 | 1 | 4 | 1 | 1 | 9 | 3 | 12 | |||||||||
必要(生活・移動・相談) | 2 | 2 | 2 | ||||||||||||||
必要(生活・育児・移動) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(生活・家族) | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||
必要(生活・経済) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(生活・相談) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(生活・相談・物資・就労) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(生活・相談・物資・住居・経済) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談) | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | ||||||||||||
必要(相談・医療) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談・医療・生活) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談・家族) | 0 | 2 | 2 | ||||||||||||||
必要(相談・教育) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談・経済) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談・就労) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(相談・生活・教育) | 0 | 2 | 2 | ||||||||||||||
必要(相談・物資・経済・就労) | 1 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要(日中活動) | 1 | 2 | 2 | 4 | 1 | 1 | 11 | 40 | 51 | ||||||||
必要(福祉サービス) | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||
必要(物資・経済・就労・家族) | 0 | 1 | 1 | ||||||||||||||
必要小計 | 2 | 21 | 1 | 1 | 13 | 31 | 6 | 5 | 2 | 4 | 1 | 0 | 3 | 90 | 77 | 1 | 168 |
必要者比率(%) | 1.19 | 12.5 | 0.6 | 0.6 | 7.74 | 18.5 | 3.57 | 2.98 | 1.19 | 2.38 | 0.6 | 0 | 1.79 | 53.6 | 45.8 | 0.6 | |
不明または不要 | 4 | 86 | 1 | 2 | 16 | 63 | 49 | 4 | 7 | 12 | 1 | 8 | 253 | 70 | 1 | 324 | |
総計 | 6 | 107 | 2 | 3 | 29 | 94 | 55 | 9 | 9 | 16 | 1 | 1 | 11 | 343 | 147 | 2 | 492 |
○緊急生活支援や継続支援が必要な理由から
【日中活動】
- 障害者事業所へ通所していた。早く開所してほしい。
- 利用回数が震災で減った。
- 障害者事業所に通ってるが再開のめどは立っておらず毎日家に居る。
- もう少し利用(日数)したいが施設も大変なので。
- 障害者事業所利用を週5日にして欲しい(父親が時間が作れないため)。
- 日中は仕事がなく家にいる(作業所閉所中)。
- 障害者事業所に通所していたが震災後閉園のため在宅。
- 祖母亡くなりショック大きい。日中の活動の場がほしい。相談支援サポート必要。
【医療・健康】
- 人工肛門に使う袋が手に入るか不安。
- 病院が閉鎖され主治医も避難中。薬は別の開業医による処方箋で何とかなっているが。
- 10年くらい前、すい臓腫瘍、喉頭ガンで健康に不安。
- 腎臓疾患で透析、福島市まで1時間半かけて通っている。
- 脊椎空洞病(難病指定)杖をついて歩行できる。手足のしびれ有り。
- 10年前肝臓移植手術。二か月ぶりに通院。震災の負担もあり、数値は悪くなっている。入院を勧められるが、仕事をが再開しており心臓にも負担がきており、血栓を防ぐ薬も処方。
- 脳血栓後遺症により麻痺が残る。近所の人が避難等で不在のため、情報が入りにくい。食料、生活物資の配布など必要。
- 左半身麻痺。日中はベッド生活。トイレはポータブルを使用。入浴なし。
- 人工弁(心臓)を入れており血栓ができないよう投薬を受けている。体温調節が難しく、バスの冷房でも体が冷えてしまう、風邪に罹りやすい。
- ムトウ病。体のバランスがとれず(体幹機能障害)、不随運動が常にある。歩行、食事、入浴にも介助が必要。避難生活後、体の機能がさらに落ち、嚥下障害も。いつ気管をつまらせてしまうか、介護にも緊張が伴う。
- 避難所から戻ってきて、現在まで入浴をしていない。家にシャワーがなく腹部の消毒は「かけ湯」で行なっている。
【生活】
- 鹿島、相馬のスーパーまで目の不自由な夫が買い物に行っていた。
- 認知症もあり、食事の準備など家事全般できなくなった。
- 義捐金が出たので生活保護がストップ。医療費も払っていかねばならない。
- 支援物資を受け取りたいが、ならぶことが無理。(時間がかかるため)障害者の分だけでもとりおいて、後で取りにいけないのか。
- 仕事が減り収入が減って困っている(マッサージ)。
- 救援物資の情報をどこで得ればいいのか。放射能の計測してほしい。食事も心配。
水がほしい。野菜を収穫して食べられないのがきつい。瓦がないので家があまもりしている。原発が心配。仕事がなく収入が心配。
【教育・療育】
- 自閉症。会話に関しては身内以外話せない。
震災でそれまでの障害児の親同士のつながりがなくなってしまった。 - 子どもの遊び場が必要。ベビーカーも乗せられない(放射線)。元に戻してほしい。
- 高2、卒後は浪江の障害者事業所を利用しようと考えていたが最初から検討しなおしている。
- 雨の日でも遊べるような広い屋内施設が欲しい。
【相談】
- 本人の日常の生活(パチンコ、金使い)。
- 一人で好き勝手に自転車に乗り出かけてしまう。本人は作業所等に通う気はない。
- 団体行動が難しい。ペットが可愛い。風評被害が迷惑。
- 仕事が入ってこなくなり現在無職。経済的に今後が心配。
【就労】
- 経済的に苦しく病院代を立て替えるもまだ戻ってこない。働く意思はあるが仕事を探しても無い。
- 震災により仕事を解雇。求職中。
- 一般就職していたが、震災後より仕事していない、自宅待機中。
- 仕事に行けていない。
- 小高で2年半働いていた。新しい環境からスタートは自信がない。
- 3月に養護学校を卒業、就職をめざしていたが、震災で駄目になった。今後のことが心配。
【情報】
- 視覚障害者には情報が伝わりにくい。正確で分かりやすい情報提供を。
- 原発に関して市からの情報が欲しい。
- 広報車聞こえない。ゆっくり走ってほしい。
- 生活関連情報が欲しい、情報が入らないのが辛い。
【家族】
- 小さな子どもがいることが心配。
- 子ども(中学1年)が不安などで免疫力低下、腕に湿疹がでる。
【移動】
- トイレは自力で出来るが移動が大変。
- 電車が通っていないため遠出ができない。
【福祉サービス】
- デイサービスが機能していない。
【住居】
- 転居を考えている、転居先を探してほしい。